ここでは僕が試験機について詳しく説明してきます!
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ちょっと考えてみて?
毎日通学するときに通る橋。もし壊れてしまったら・・・
乗っていた車のタイヤが突然はずれたら・・・
坂道を上っていた車が、登り切れずにバックしてしまったら・・・ -
うわわわ・・・考えてもみなかったな・・・!だけど、本当にそんなことが起こったら、僕たちの命が危なくなってしまうね。
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そうだよね。
だからね、このような危険が起こる前に、橋は安全に使えるのか、タイヤを留めるネジは丈夫なのか、車のエンジンは坂道をきちんと登れるぐらいのパワーがあるのか、などなど、安全に使えるかどうかを、事前に調べる必要があるんだね!
試験機ってどんなもの?
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試験機って…???学校でやる「試験」とは違うの?
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学校でする試験は、人間の学習した能力を確かめる試験だけど、ここでいう試験機の「試験」は、金属やプラスチック、ゴムなどの素材や、エンジンにどれくらいの能力があるのかを調べる試験のことを言うよ。
試験機とは
たとえばいつも乗っている車。ネジが弱くてタイヤが外れてしまったら、安全に乗ることはできません。
タイヤを留めるネジや金属には、一体どれくらいの強さがあり、どのくらいの期間なら安全に使えるのか。こういったことを調べるのが、試験機なのです。
また、エンジンにどのくらいの能力があるのかを測る試験機もあります。
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なるほど~。だけど、試験っていったって、種類も方法も一つじゃできないでしょ?試験機にはどんな種類があるんだろう?
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そうなんだ、たくさん種類があるんだけど・・・、ここでは大きく2つに分けて紹介するね。それじゃあこれから、
(1)材料試験機
(2)動力・性能試験機
についてそれぞれ説明していくよ。
材料試験機とは?
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材料試験機とは、鉄やコンクリートなどの素材自体に、どれくらいの強さ・硬さ・弾力性があるのかを、伸ばす・圧縮する・曲げる・ねじる・ぶつける、といった方法で調べる試験機だよ。
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「伸ばす」引っ張り試験機を僕が実際に見てきたよ。試験の様子をレポートしていくね!
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1
これが試験装置。万能試験機といって「伸ばす」、「圧縮する」、「曲げる」、の3つの試験が行えるよ。ここに試験したいもの(試験片)をはさんで引っ張るんだ。
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2
試験片をガッチリと固定し、セットしました。
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3
上を固定して、下から徐々に引っ張っていきます。ある力が加わった所から、試験片が伸びて長くなってきました。
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4
細くなってきて、色が変わってきているのが分かるかな?この直後、「バンッ!」という大きな破裂音とともに、試験片がちぎれました。
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5
実験後。伸びてちぎれた試験片です。調べたデータはモノ作りに役立てられます。
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今回使った試験片は直径3cmぐらいで、約30トンの「引っ張り」に耐えることができたよ。なんと、ゾウが5・6頭持ち上げられるくらいの強さ!!
動力・性能試験機とは?
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動力・性能試験機とは、エンジンやモーターなどの装置の能力を測るものだよ。
また、色々な機械や製品がちゃんと出来上がっているのか、能力はどのくらいなのかを測ったりするものもあるんだ。 -
どうしてこういう試験機が必要なの??
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もし、エンジンやモーターの性能を調べないまま、自動車とか船に取り付けたとするでしょ。実際に運転してみたら、スピードが出なかったり重いものが運べなかったりしたら・・・困ると思わない?
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困るどころか安心して乗ってられないね・・・!
うしろから追突されちゃうよ!! -
それにね、エンジンのパワーを数字で表すことができれば、どんな性能の車なのか、数字を見て判断できるから、自分の欲しい車が選べるよ。
例えば…
たとえばいつも乗っている車。ネジが弱くてタイヤが外れてしまったら、安全に乗ることはできません。
タイヤを留めるネジや金属には、一体どれくらいの強さがあり、どのくらいの期間なら安全に使えるのか。こういったことを調べるのが、試験機なのです。
また、エンジンにどのくらいの能力があるのかを測る試験機もあります。
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・僕は1時間に20kmも走れるけど、あまり力を持っていないスピード型。いわばスポーツカーみたいなものかな。
・ショーくんは、1時間に10km走れて、そこそこの力を持っているよ。町中を走る普通自動車。無難になんでもこなせるタイプ。
・セイゾーくんは、1時間に5kmしか走れないけど、ものすごい力を持った力持ち!スピードよりも力が必要なブルドーザーってところかな。
ね!数字に表すことができると分かりやすくなるでしょ。
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実際の動力計に当てはめてみると、こんな感じになるよ。